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“腎ゆ”というツボに鍼通電すると、プロスタグランジンという物質が出ます。 このプロスタグランジンとは、ナトリウムを体の外に出す作用を持っています。ナトリウムは、水分を集める作用があるので、体の外に出るということは体のむくみがなくなることを意味します。そして、尿の量が増えます。 よって、“腎ゆ”というツボに鍼通電すると血圧の調節や腎臓の働きがよくなります。 “腎ゆ”は、腎臓の疲労回復に効果的なツボです。 しかし、一般的にいわれているのはここまでで、鍼治療が腰痛に対してこのプロスタグランジンの効用を指摘する成書を見ていません。(勉強不足でわからなかっただけなら、ごめんなさい) 最近、血管性腰痛という概念が取り上げられてきているそうです。血管性腰痛とは、動脈硬化により血行不良となり、それが腰痛を発症しているものだそうで、多くの解剖体から観察されています。動脈硬化といっても、脳や心臓との関連性はなく、腰部のみに起こる可能性があると書かれています。 また、最近いろいろと話題になる腰部脊柱管狭窄症ですが、その症状の改善にプロスタグランジン製剤が選ばれることが多くなってきました。この薬理作用は、血行改善です。プロスタグランジンには、最初に紹介したナトリウムの排泄だけではなく、こうした血行改善の作用もあります。 鍼灸でも、腰部脊柱管狭窄症の症状が軽減することがあります。このことは、プロスタグランジンの関与があると推察しています。 プロスタグランジンは、生殖器官に多く含まれるといわれているので、脊柱管狭窄症を鍼治療する際は、仙骨部のツボを選ぶと効果的だと思いますが、現在まだ仙骨部のツボを刺激してプロスタグランジンが出ることが証明されていないので、“腎ゆ”のツボを併用しながら治療していくと効果が確実だといえます。(京門、志室、脾ゆ、三焦ゆ、のツボではあまり効果が得られないです) 腰部脊柱管狭窄症の方は、お風呂に入ったり、使い捨てカイロで腰を温めると痛みが軽くなることを経験的に知っています。よって、自分の体の中からプロスタグランジンを出し、腰部の血行を良くすることも必要だと思います。 また、経口プロスタグランジン剤と併用しながら鍼灸治療すると、効果がより発揮しやすいと思われます。 鍼灸治療により血行改善となるのは軸索反射が有名ですが、このプロスタグランジン産生も今後注目される作用になると思います。 私は開業鍼灸師ですが、もし基礎研究できる立場であれば、鍼灸治療効果にこのプロスタグランジンの役割を研究したいです。 [補足] “腎ゆ”というツボに鍼通電して出ると判明しているプロスタグランジンはPGE2と呼ばれるものです。脊柱管狭窄症の治療に投与されるのは、PGE1と呼ばれるプロスタグランジンです。いずれも、血管に作用し、血流の増加があります。 尿中PGE2排泄量 約8ng → 約33ng に増量 尿中ナトリウム排泄量 約210mg → 約800mgに増量 インドメタシンがプロスタグランジン産生の抑制作用として働くので、それを検証した“腎ゆ”鍼通電の実験は評価されます。 腰部脊柱管狭窄症については、一寸法師ハリ治療院「腰痛・坐骨神経痛」のページをご参照ください。 [参考文献] 鈴木由紀子:「腎ゆ穴と腎機能 」:鍼灸最前線−科学化の現在と臨床の展開− 医道の日本社 菊地臣一:「続・腰痛をめぐる常識のウソ」:金原出版 菊地臣一:「実地医家における腰部脊柱管狭窄症の診断」:日経メディカル 2001年 10月 [関連ブログ] 「腰部脊柱管狭窄症はもう一つの長命痛」 |
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| 内 容 | ニックネーム/日時 |
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おじゃまします。記事を毎回読ませていただいてます。 |
HOKENDO 2006/11/22 08:52 |
うれしいコメント、ありがとうございます。続けて頑張る気持ちが出てきました。 |
水の旅人 2006/11/22 20:31 |
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