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zoom RSS 秋の夜長に 森 鴎外の『渋江抽斎』を読んで

<<   作成日時 : 2007/10/04 22:34   >>

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 読書の秋、森鴎外の『渋江抽斎』を読みました。

 渋江抽斎は鴎外が敬慕する江戸末期の津軽藩の医官で、考証学者でもありました。
 鴎外も医師であり、文学者でもあったので、同じ境遇として共感するところがあったようです。

 なぜ、『渋江抽斎』を読んだのかというと、この小説には『医心方』が発見された当時のことが記載されているので、昔読んだことがあったのですが、そのところをもう一度読みたくての再読でした。

 抽斎は、漢方医として中国古典医学書の『素問』を愛読していました。
(江戸時代の医者は漢方処方をしていたので、漢方医という言い方はおかしいですが)
 蘭学が台頭し、やがて来る明治維新を予測した抽斎は、息子の保には英語を学ぶように伝えました。その抽斎に影響を与えた西洋学者に、地元郡山出身の安積艮斎がいることには興味がひかれます。

 この小説は列伝の形式でいろいろな人物が登場しますが、後半は未亡人となった妻五百と息子保の半生が描かれています。
 しかし、この小説は長くて難しかったです。そして文庫本の小さい文字は、齢を重ねた眼には、ちょっときついですね。



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 さて、この次に読む本ですが、『公益法人制度改革 −そのポイントと移行手続き−』です。
 所属する福島県鍼灸師会は、制度改革で新公益法人へと移行するのですが、その手引き書を読んで、無事新しい公益法人へと移行させたいと思っています。
 今しばらく、好きな文学作品も読めない状態が続きそうで残念です。


 それで『医心方』が発見された当時の様子ですが、鴎外の言葉を借りれば、「天元五年に成って、永観二年に上(たてまつ)られた『医心方』が、殆ど九百年の後の世に出(い)でたのを見て、学者が血を沸き立てたのも怪(あやし)むに足らない」と書いています。
 当時の医学者はそうとう興奮したようで、現在の東洋医学者もこの『医心方』を大切にしないといけないと感じました。



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