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zoom RSS 平成26年 印象に残った症例 − 強剛母趾の陰に腓骨神経麻痺 −

<<   作成日時 : 2014/12/30 21:16   >>

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 今日で今年の診療も無事に終えることができました。多くの方と出会い、ともに病気や苦痛を共感しながら一年を過ごしてきたと思っています。
 そうした中で、毎年の年末に「今年一年印象に残った症例」を書いているので、今年も書いてみたいと思います。


 足の親指(母趾:「ぼし」といいます)の付け根が腫れて痛い中年男性の方がいました。
 足の親指の付け根が腫れて痛くなるので有名なのは痛風ですが、この方はお酒はあまり飲まず、肉食も多くはしていないそうです。病院での検査でも痛風の目安となる尿酸値は正常値より低い方でした。

 趣味は山登りで、その後、痛くて腫れてきたそうです。
 今は母趾を反らせると痛いですし、押しても痛いです。
 尿酸値は低いけど母趾が腫れて痛く、趾先に力を入れるとつらいという方は、今まで何人か診たことがありますが、こうした方は強剛母趾(きょうごうぼし)という病気の可能性が非常に高いです。

 強剛母趾の方の母趾や趾先を反らせる力を診ると、良い方と比べ弱いのを診ることが多いです。いわゆる、腓骨神経麻痺(ひこつしんけいまひ)です。山登りで重い靴を履き、つま先が上がらないので母趾の付け根の関節に負担が来たのでしょう。

 上の写真(右足を上から見たところ)で、印を付けたところが強剛母趾で痛むところです。

 腰を動かしても足に痛みは現れず、アキレス腱反射などの神経反射は正常なので腰椎に原因はなさそうです。問診を続けると、悪い足を下にして寝る癖があり、末梢性の神経圧迫による麻痺の可能性が高いです。

 鍼灸は、こうした末梢性の神経麻痺について効果を出すことは得意です。
 1回目の鍼灸治療で、ある程度反らせる筋肉に力が入るようになり、自宅では寝るときに麻痺のある方を下にしないようお願いし、さらに、日頃から足の趾先に力を入れるトレーニングをしていただくようにしたところ、痛みも腫れも引いてきました。

 尿酸値は高くはないが、母趾が腫れて痛い方は、試しに母趾に力を入れてうまく反らせるか。良い方と比べて力が入らないようでしたら、末梢性の腓骨神経麻痺があり、そのことにより母趾に負担がかかっているのかもしれません。
 そういうときは、鍼灸を試されてはどうでしょうか。



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