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zoom RSS 不思議の世界 鍼灸のミステリー小説『鷹野鍼灸院の事件簿』シリーズ

<<   作成日時 : 2016/08/09 21:47   >>

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 今年6月、『鷹野鍼灸院の事件簿』の第2弾として「謎に刺す鍼、心に点す灸」という日常ミステリー小説が出ました。第1弾の『鷹野鍼灸院の事件簿』は2年前に出ましたが売れ行き好評で、現在は第4刷となっています。

 主人公の院長の鷹野夏彦と助手の早乙女真奈のコンビが織りなす短編小説集ですが、描かれる鍼灸臨床は「そうそう、そんなことある」といった、現実味のある内容です。もちろん早乙女真奈が首を突っ込み巻き込まれる事件は、そうそうあるものではありませんが。

 第1弾、第2弾とも5話が挿入され、読みやすい語り口の文体は、『このミステリーがすごい!』大賞を受賞した乾緑郎氏の構成力と併せ、リズムよく読み進めることができます。


 特におもしろかったのは第2弾に収録されている「アイスマンの呼ぶ声」でした。
 話しの中に、「鬼哭(きこく)」というツボのエピソードがありますが、実はこのツボ、このブログで紹介している「今年印象に残った症例」で年末に紹介しようと思っていたものです。

 ん十年前、「こっくりさん」が流行っていた時、いわゆる“狐憑き(きつねつき)”に子供さんがなり、親御さんが困って治療に連れて来られたことがあります。治療は、鬼哭のツボと背中にある「身柱(しんちゅう)」というツボにお灸をしたら治ったという症例でした。

 現代医学では「狐憑きにかかりましたので治してください」と訴えても処置はないでしょうし、実際にそうでした。
 しかし、鍼灸という東洋医学では、そうした対処ができるのです。

 こうしたことは、なかなか表に出ないので一般の方に知ってもらう機会はないでしょうが、そうした不思議の医療の世界が鍼灸にはあるのです。みなさん、知らないだけだと思います。

 今年、奇妙な症状で来られた方も鬼哭のツボに灸をして、今では苦痛なく日常生活を過ごされていますし、どなたが来ても、常に鬼哭のツボに灸ができるよう紐を用意してあります。


 小説でのミステリーは日常生活の事件だけではなく、鍼灸治療自体のミステリー性を兼ね併せて表現しているようです。
 不思議の世界の鍼灸を知るのに興味深い小説だと思います。
 今日は8月9日、はり きゅうの日。
 お盆休みの読書にお勧めです。


  『鷹野鍼灸院の事件簿』本体690円+税
  『鷹野鍼灸院の事件簿 謎に刺す鍼、心に点す灸』本体648円+税
  いずれも宝島文庫の「このミス」大賞シリーズです。



by 一寸法師ハリ治療院

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