「膝関節疾患について」 -平成21年度 福島県鍼灸師会・冬季学術講習会より-

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 所属する社団法人福島県鍼灸師会では毎年、福島県立医科大学整形外科学講座のご理解と協力をいただき、冬季学術講習会を開催しています。
 全国に鍼灸師会はありますが、このように地元の医科大学のご高配により定期的に講演をいただいているのは、少ないと思います。

 鍼灸師も他の資格と同じく、免許を取ったらそれで終わりというわけではなく、生涯研修は必須と思っていますので、福島県鍼灸師会では、その努力を惜しまないようにしています。

 その冬季学術講習会が、今年もJR郡山駅前のビッグアイで開催されました。
 ご講演をされた先生は、福島医科大学整形外科学講座で助教をされています小林秀男先生でした。
 小林先生のご専門は“膝”で、今回ご講演をいただきました演題も「膝関節疾患について」です。
 まず、膝の仕組みから始まり、靱帯の損傷や半月板損傷、また変形性膝関節症から慢性関節リウマチ、成長痛まで、多岐にわたって紹介していただきました。

 そのほか、今回のご講演では、外側半月板障害が浜通りの方に多い傾向があるようだというレアな報告もありました。また、整形外科でも、筋肉トレーニングの重要性を患者さんに伝える努力をされているといった現場のことも教えていただきました。



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 質疑応答の時間では丁寧にお答えいただき、多くの鍼灸師や鍼灸学生から評判がよかったです。



 ある鍼灸院の例ですが、来院された約500症例のうち、腰痛が第1位の22%で、膝痛は7%の第4位だったと報告されています。
 しかし、これは初診時のことで、1ヶ月の来院患者さんをすべてトータルで調べたところ、膝痛の方を1番多く治療されたそうです。このことは、多くの腰痛は短期間で治るのに対し、膝痛の方は長期間にわたって治療をされる、いわゆる治りづらいのが膝だと意味しています。

 今回の講演を参考にし、今後も適切な鍼灸医療を提供していけるようにしたいと思います。


 なお、この場をお借りして、福島県内の鍼灸師の資質向上にご協力してくださる福島県立医科大学整形外科学講座に深甚の感謝の言葉を申し上げたいと思います。




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