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zoom RSS 平成25年 印象に残った症例 −肩甲上神経障害−

<<   作成日時 : 2013/12/30 23:02   >>

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 今年も一年、無事に鍼灸臨床を終えることができました。毎年、印象に残った症例を年末に紹介していますが、今年も書いてみたいと思います。

 今回の症例は、肩甲骨が痛いといって来院される方で、肩甲骨の筋肉が萎縮(やせ細ること)されている方がたまにいます。
 上の写真は、右側の肩甲骨の筋肉がやせている方です。
 こうした肩甲骨が痛く筋肉がやせ細るのに、肩甲上神経障害というのが考えられます。

 今まで何人かの肩甲上神経障害の方を診てきましたが、たいていはスポーツのやり過ぎが原因でした。
 たとえば野球のキャッチャーやバトミントン、剣道をされている方です。発症する原因は、おそらく振りかぶりが強いのでしょう。キャッチャーがボールをセカンドに投げるとき、バトミントンでスマッシュで腕を後ろに引きつけるとき、剣道で竹刀を大きく後上方へ振りかぶるとき、そうしたことを頻回に繰り返すとなるようです。
 仕事をされる方では、重い荷物を肩に背負うようなことを繰り返すとなるように感じられます。


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 頻回に振りかぶることにより腕を挙げる肩甲骨に着く棘上筋や棘下筋がこり過ぎ、肩甲上切痕や肩甲棘基底部で肩甲上神経を圧迫して筋肉がやせてきます。
 写真は、右の肩甲骨を後ろから見たところです。
 上のをつけたところは、肩甲上切痕部です。
 下のをつけたところは、肩甲基底部です。
 下の印から描いている黒線は、肩甲上神経の走行を表しました。

 上の印のところで神経が圧迫されれば肩甲骨の上下の筋肉がやせますが、下の印のところで圧迫されれば肩甲骨の下の筋肉だけやせます。


 頸椎障害が否定され、肩甲上神経障害のみとわかれば治療は簡単です。
 ただ、スポーツや仕事での動作が原因なので、負担がかからないような運動フォームや仕事の動作を指導することもあります。


 福島第一原子力発電所事故から間もなく4年目を迎えようとしています。放射能の線量も低くなり、学校では外で体育や部活をすることが本格化してきました。一時はスポーツ傷害で来院される学生さんが少なくなりましたが、最近では増えました。
 来年も、スポーツ傷害に悩む学生さんたちに、少しでも貢献できればと思います。



[関連ブログ:水の旅人]
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